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  1. 滋賀県議会 2022-10-06
    令和 4年10月 6日土木交通・警察・企業常任委員会−10月06日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    令和 4年10月 6日土木交通・警察・企業常任委員会−10月06日-01号令和 4年10月 6日土木交通・警察・企業常任委員会           土木交通・警察・企業常任委員会 会議要録                                開会 10時00分 1 開催日時      令和4年10月6日(木)                                閉会 12時01分                         (休憩 11時26分〜11時27分) 2 開催場所      第二委員会室 3 出席した委員    桑野委員長、中村副委員長             白井委員杉本委員目片委員富田委員成田委員、             九里委員今江委員 4 出席した説明員   門間土木交通部長および関係職員 5 事務局職員     中村主査福野主任主事 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告  10時00分 《土木交通部所管分》 1 議第110号 令和4年度滋賀県一般会計補正予算(第4号)のうち土木交通部所管部分について (1)当局説明  土井土木交通部次長 (2)質疑、意見等目片信悟 委員  今回の補正に直接関係があるかは別として、昔はよく、道路維持管理パトロールを頻繁に行い、そうした事前のチェックにより道路破損被害を最小限にとどめていたように思います。近年、ひび割れをしている道路から水が差し込んで崩れていくような破損状況が見られることからも、最近はパトロールの頻度が減ったように思います。道路維持管理取組状況は、以前と現状で差がありますか。  貨物自動車燃料高騰対策事業について、関係団体から、他府県とやり方が違い、非効率であるとの指摘を受けています。本来助けるべき部分が助けになっていないと本末転倒ですので、迅速かつ確実に支援ができるようお願いします。 ◎藤本 道路保全課長  道路維持管理のため、各土木事務所において管内の路線を定期的にパトロールしています。原則全ての路線を週1回、主要な路線は複数回行っており、以前と大きくは変わっていません。昨今は短時間で強い雨が降る状況があり、どうしても毎年被害を受けてしまいますが、引き続きしっかりパトロールを行い、大きな災害にならないよう事前の対応をしたいと考えています。  貨物事業者への支援については、国のコロナ対策交付金を活用しており、ほかの府県でも同様の支援をしておりますが、府県の状況に応じて仕組みは違っています。本県の場合は、国の基準価格に対して超過した分への支援をしたいと考えています。支援に当たっては、燃料の使用状況をしっかり確認させていただく必要があり、一定の手続きを踏んでいただくことから、支援内容を含め、関係団体と調整しながら進めていきたいと思います。 ◆今江政彦 委員  7月の大雨により近江八幡市の安土で死亡者が出た件で、市では検証委員会を継続し、県も何らかの形で関わっていると思いますが、今回の補正予算で何か計上されていますか。 ◎藤本 道路保全課長  7月の大雨関連としては、道路補修費を増額しており、カメラの復旧や、どのぐらいの水位になっているかを分かりやすくするような路面標示の設置を含んでいます。迅速な対応が必要であるため、一部既決予算対応しているものもあります。 ◆今江政彦 委員  当該箇所道路管理者が複数いる箇所であり、同時に通行止め等対応ができるよう検討されています。市の対応が遅れたのは、同時多発的に冠水が起こったことも要因としてありますので、一定の水位になれば自動的に下りる遮断機の設置などの検討が必要ではないですか。現状、どの程度議論が進んでいますか。 ◎藤本 道路保全課長  近江八幡市が検証委員会を設置し、学識経験者も含めて議論をしている状況です。現場を確認しながら、年末を目途に、中間報告を出すと聞いています。その中で、水位をしっかりと伝える仕組みなどの議論もされていますので、検証委員会での議論を確認しながら、必要なことは今後対処したいと考えています。 ◆今江政彦 委員  私も現場を見させてもらいましたが、アンダーパスに代わる踏切がなく、住民にとってはアンダーパスを日常的に使うしか選択肢がない状況ですので、できるだけ安全に道路を使えるよう検討を進めてほしいです。 ◆白井幸則 委員  道路管理費電気代について、昨今、街路の照明灯をLEDに変えるなど経費削減に努めていると思いますけれども、電力入札が不調に終わったために関西電力通常料金よりも2割ほど高い電気代契約せざるを得ない状況になりました。電力の契約は、そもそも入札をしなければならないというルールになっているのですか。世の中の状況を見れば、入札を選択せずに、関西電力通常料金契約をすれば、高い電気代にならなくて済んだのではないかと思います。現在の関西電力との契約期間はどれぐらいになるのか、令和5年度にどういう影響が出るのかを教えてください。 ◎藤本 道路保全課長  電力入札は、トンネル排水施設など道路施設の中でも特に電気を使う施設に限定しています。電力自由化を機に優位な電力契約が結べるよう、ほかの県有施設も含めて、会計管理局でまとめて電力入札をしているところです。今回の10月からの契約については、電気料金が上がっており、不調になったところです。  一般的な道路照明等については、関西電力との個別電力契約を結んでおり、少しずつ電気代は上がっていますが、大幅な値上がりではありません。  電力入札した施設については、3月までは今の契約で、4月以降については、会計管理局において現在検討中と聞いています。 ◆白井幸則 委員  有利な選択に当たっては、相談しながら、取り組んでいただきたいと思います。  もう一点、8月の豪雨で職員が駆けつけるなどの対応をされたと思いますが、災害対応マニュアルはどの程度整備されていますか。現場はそれぞれ違うので、全く同じものはないと思いますが、何か一つ忘れていたために大きな問題になることもあるため、基本的な行動や対応マニュアルで定めておくべきだと思います。現場経験の長い職員がいる場合はマニュアルがなくてもスムーズにいくかもしれませんが、人事異動などで慣れない職員対応することも想定する必要があるのではないですか。 ◎藤本 道路保全課長  道路については、土砂流出や冠水が発生した場合、土木事務所職員現場に出向き、安全を確保できるまで通行規制を行います。限られた人員ですが、通行の安全についてはしっかり対処していると考えています。 ◎速水 技術管理課長  マニュアルは特に定めていませんが、災害対応の訓練を実施するとともに、関係団体と協定を結び、災害時の役割分担を明記しています。 ◎山下 土木交通部次長  土木事務所では事務所ごとに、水防計画雪寒計画を定めています。雨に関しては、雨がどれだけ降ったら通行規制をかけるのかを路線ごとに数値を定めており、そうした意味では事務所ごとマニュアルを整えて待機している状況です。  関係団体との連携については、事務所ごと関係団体と一緒になってタイムラインを作っており、事前に災害が予測できる場合は、タイムラインにより関係団体と連絡を取り、事前、事後のパトロール応急復旧など行うことをマニュアル化しています。  災害対応の技術の伝承については、災害発生後、速やかに県庁の職員を応援に行かせています。狙いとしては、被災地域事務所支援をすることと、災害復旧に向けてどういったことをしなければならないのかを応援を通じて伝承することです。技術の伝承の仕方は工夫する必要がありますが、限られた人員で対応できるよう、効率的に行いたいと思います。 ○桑野仁 委員長  白井委員付託議案に関しての質疑をお願いします。それ以外については、一般所管事項で質問いただくようお願いします。 ◆杉本敏隆 委員  8月の災害に関して、被災箇所のほとんどが中河内木之本線ですが、当該箇所丹生ダムの中止に伴って整備した箇所かどうか教えてください。 ◎上坂 流域政策局水源地域対策室長  約90の被災箇所のうち、丹生ダムの中止に伴う追加的事業で拡幅した部分もあれば、今後整備を予定している部分もあります。 ◆杉本敏隆 委員  全体事業費が34億円で、半分の17億円は県が負担しています。我が会派はこの事業に反対しましたが、その理由として10年以上通行止めになっていて、全く利用されていないことを挙げていました。山側はのり面が急で、川側は川が側に迫っており、雨が降ればこうした事態が起こることは想定されていました。今後も起こることが想定され、通行がない道路に34億円も投資して、災害の度に復旧工事をするのは不合理だと思います。34億円の工事はどの程度進んでいますか。 ◎上坂 流域政策局水源地域対策室長  事業費ベースで、34億円のうち令和4年度時点で約半分ほど済んでいます。 ◆杉本敏隆 委員  今回被災した箇所における、整備した箇所整備していない箇所の割合はどうなっていますか。 ◎上坂 流域政策局水源地域対策室長  現在、正確な数字は把握していません。被災した90箇所の測量、設計が終わりましたら確認する予定です。 ◆杉本敏隆 委員  何を言っているのですか。小原、鷲見、菅並は既に整備されているのではないですか。なぜ分からないのですか。 ◎上坂 流域政策局水源地域対策室長  御指摘のありました小原、鷲見の辺りは整備済みです。今回、山側からの土砂の流出が多く見られましたが、その部分は拡幅の際に整備をしていない部分になります。今後、正確な数字を確認する予定です。 ◆杉本敏隆 委員  10年以上通行止めになっていて、ほとんど利用されていない道路に34億円もの予算をかけて整備しようとしています。整備しても、今回のような大雨が降ると、道路欠損路肩欠損が起きてしまいます。こんなことをしていると、本当に税金の無駄遣いであり、県民に説明ができないと思いますが、部長の見解を伺います。 ◎門間 土木交通部長  詳細については精査中ですが、整備された箇所はある程度災害に強い状態となっています。災害に対して強くするためにも、整備は重要と認識しています。  中河内木之本線地域振興において重要な道路と考えており、引き続き整備復旧に努めたいと思います。 ○桑野仁 委員長  目片委員から意見があったとおり、貨物事業者への支援について、広報に当たってはいろいろと手続きが必要だと思いますが、できるだけ迅速に支給していただくようお願いします。 (3)採決  賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決した。 2 議第124号 契約の締結につき議決を求めることについて(大津能登川長浜線補助道路整備工事)  (1)当局説明 野田道路整備課長  (2)質疑、意見等目片信悟 委員  この工事を施工できる業者はどれぐらいの数がありますか。 ◎野田 道路整備課長  今回発注する工事橋梁上部工事で、入札参加可能な業者数は、全国で約50者程度です。その中で、施工実績要件を設けていますので、もう少し数は絞られますが、多くの業者は入札可能だと認識しています。 ◆目片信悟 委員  その中で3社しか応募がなかったということは、あまり魅力がない工事ということですか。 ◎野田 道路整備課長  現在、本県においても、山手幹線等で多くの橋梁上部工事を発注しています。周辺ではNEXCOや国が多くの橋梁工事を発注しています。そうした中、今回の発注ロットは、幾分小さ目の発注ロットだと感じています。 ◆目片信悟 委員  こういった公共工事は注目されるので、できるだけ多くの事業者が参加するのが好ましいと思います。そうしたことも念頭に置きながら、入札の条件を考えてほしいと思います。 ◆九里学 委員  以前も言わせていただきましたが、県道の石部草津線川辺御園線農業車両が多く通り、通学路もあります。工事等大型特殊車両が通り、生活道路や農道と交差する部分があると思いますので、地元住民への配慮をお願いしたいと思います。 (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 3 議第125号 契約の変更につき議決を求めることについて((仮称)金亀公園第1種陸上競技場新築工事)  (1)当局説明  石山都市計画課公園緑地室長  (2)質疑、意見等杉本敏隆 委員  変更額の根拠を簡単に教えてください。 ◎石山 都市計画課公園緑地室長  請求を受けて、基準日時点残工事額を求めました。5月13日時点での残工事率は19.6%であり、その残工事の金額に対しての上昇率は 9.4%でした。残工事額に9.4%を掛け、そのうち1%は業者負担として引いた額が1億6,656万円となります。
    杉本敏隆 委員  残工事を5月13日時点で算出していますが、なぜ5月13日なのですか。 ◎石山 都市計画課公園緑地室長  請求があった時点基準日を定め、それ以前の工事については、対象としないルールとなっています。 ◆杉本敏隆 委員  請求があったのは10月10日と説明されましたが、なぜ5月13日に遡るのですか。 ◎石山 都市計画課公園緑地室長  請求があったのが5月10日付です。 ◆杉本敏隆 委員  5月10日に請求があったのですか。 ◎石山 都市計画課公園緑地室長  申し訳ございません。10月10日と説明しましたが、請求があった日は5月10日です。説明を訂正します。 ◆杉本敏隆 委員  5月10日時点でどのような工事が残っていましたか。 ◎石山 都市計画課公園緑地室長  5月の段階では、躯体は仕上がっていました。残っていたのは、スタンドの座席や競技場の内装、フィールド部分のトラックや芝です。 (3)採決  賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決した。 4 議第126号 契約の変更につき議決を求めることについて(新庄寺(長浜)県営住宅建替事業)  (1)当局説明  伊香住宅課長  (2)質疑、意見等杉本敏隆 委員  今、新たに建設にかかっているのですか。 ◎伊香 住宅課長  新たな建物については、2階部分まで建ち上がってきている状況です。 ◆杉本敏隆 委員  写真を見ると、北側はこれから解体するのですか。 ◎伊香 住宅課長  新庄寺県営住宅は12棟の建物があり、南側の10棟を先に解体し、その跡地に新しく建設する2棟のうち南側の1棟を建設している状況です。 ◆杉本敏隆 委員  先ほど説明された今回の値上げ分については、建設に係る単価の上昇ということですが、解体については考慮しなくてもいいのですか。 ◎伊香 住宅課長  解体については見ておりません。 ◆杉本敏隆 委員  では、なぜ9,900万円になるのか、その根拠を簡単に説明してください。 ◎伊香 住宅課長  このPFI事業の総額は16億円余りとなっており既存建物の除却、現入居者入居支援、建替住宅の設計、建設で構成されています。建替住宅建設費は、16億円余りのうち13億4,376万円です。契約をしたのが令和3年3月、新築の着工が令和4年5月で、この間の物価上昇率が7.4%でした。先ほど申しました13億円余りに上昇率7.4%を掛けまして、9,900万円余りの差額を算出しています。 ◆富田博明 委員  この契約額だけなぜ円まで出るのですか。ほかの契約は全て千円単位で止まっていますが、何か事情があるのですか。 ◎伊香 住宅課長  建替住宅建設費に7.4%を掛けますと、十円単位まで計算ができますので、円単位契約をしています。 ◆富田博明 委員  ほかの契約はどうなっていますか。千円単位で切っているのではないですか。設計も千円単位で切っているのではないですか。なぜこれだけ円単位なのか、はっきりした根拠を教えてほしいです。 ◎伊香 住宅課長  ほかの契約についても、円単位契約をしているものもあります。 ◆富田博明 委員  土木交通部以外でも、円単位契約しているものはあるのですか。 ◎伊香 住宅課長  ほかの部の例は把握しておりませんが、ほかの土木交通部建築事業では事例があります。 ◆富田博明 委員  基本的には円まで出す契約ということですか。 ◎伊香 住宅課長  そのとおりです。円まで出す契約になっています。 (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 5 滋賀県流域治水に関する施策の実施状況について (1)当局説明  岡田流域政策局流域治水政策室長  (2)質問、意見等目片信悟 委員  河川管理者としての見解を聞きたいのですけれども、最近、河川の周辺にキャンプ場が点在し、河川レジャー利用が増えてきています。そうした利用者が川に流されたという事故を耳にしますが、河川管理者として、そうしたことはあまり気にしなくてもいいのですか。  治水という観点から外れるかもしれませんが、河川整備をすると人が集まる可能性もあり、河川管理者の立場としてどのように考えていますか。 ◎辻 流域政策局河川港湾室長  ごみを捨てる、堤防を傷つけるなど、河川管理に支障を及ぼす行為でない限り、自由使用が原則となっています。河川管理者として河川におけるレジャー利用者の行動を制限できないことから、河川水位が短時間で急激に上昇することなど、水難事故防止のための啓発が大事だと考えています。  今年も愛知川の流域で水難事故がありましたが、啓発のチラシを市や県警や観光部局と連携しながら配付しております。  また、現場には看板を設置し、雨の情報を入手しやすいような環境を整えています。 ◆目片信悟 委員  レジャー利用についてどうこうとは思わないのですが、一方で、「ながす」対策により河川整備をすることで、アクセスしやすくなり、レジャー利用が増えてくる可能性もあると思います。河川利用者安全確保について見解を教えてください。 ◎辻 流域政策局河川港湾室長  洪水を安全に流すために、護岸や堤防等整備をしていますが、昔から川に親しまれる箇所については、コンクリートブロック護岸など人が川に親しみやすい整備をしています。設計段階安全性を確認しながら、市町とも連携しつつ、整備を進めています。 ◆富田博明 委員  「とどめる」対策で、区域指定が11地区だけしかできていない状況について、具体的な課題を教えてください。地域によってそれぞれに課題があり、それぞれの課題に合った進め方をしないといけないと思いますが、指定を進めるに当たって一番悩んでいることは何ですか。 ◎門間 土木交通部長  浸水警戒区域指定が進まない原因として3つあると考えています。  1点目は、浸水警戒区域指定前に、地域と作成する水害に強い地域づくり計画に時間がかかっている点です。2点目は、住民の方々から様々な御意見があり、関係者の理解を深めるプロセスに時間を要している点です。3点目は、新型コロナウイルスの感染によって、大人数で集まるような住民説明会が十分にできていないという点です。  一方で、近年の豪雨の頻発化激甚化という状況からも、迅速に区域指定を行い、安全安心な住まい方をより早く実現していく必要があると思っています。  令和3年3月に審議会から御意見を頂き、「重点地区取組方針」を策定しました。内容としては、「とどめる」対策を早期に着手すること、個別の相談窓口を設置すること、地域合意形成の手順を明確にすること、安全性の確認を促すため、家屋が水没するリスクのあるエリアを公表することなどです。  新型コロナウイルス感染症拡大防止の工夫をしながら、市町と連携し早期指定に努めていきたいと考えています。 ◆富田博明 委員  最近は、「ながす」対策に力が入っているので、市民も早く指定をしてもらい、逃げないといけないときに逃げられるようにしたいのではないかと思います。  「ながす」対策で、土砂の搬出がどこも難しい状況です。甲賀市ではしゅんせつ土処分場を確保していると聞いていますが、市町とも連携し、県の土地の有効活用等を含め、取組を進めてほしいです。 休憩宣告  11時26分 再開宣告  11時27分 6 一般所管事項について ◆白井幸則 委員  先ほどの続きになりますが、災害の費用とつながっていく部分だったので申し上げました。  先ほどの説明では、現場ごとに臨機応変な対応が迫られることが多いと思います。そのときの担当者の判断によって、うまくいくときもあればいかないときもあり、ばらつきがあると思います。建設業協会と協定を結んでおり、協定内容等を整理しながら、初期対応復旧対応についてマニュアル化した方がよいと思います。  日常業務であれば、OJTで技術の伝承がスムーズにいくと思いますが、災害時は機会が非常に少ないので、関係機関との連携を含めたマニュアルを作成し、マニュアルに基づき訓練をしてほしいと思います。消防が主体となる訓練等に参加することでもよいと思うので、前もってのトレーニングを積んでほしいと思います。 ○中村才次郎 副委員長  一般質問琵琶湖岸のマツ枯れについて質問しましたが、琵琶湖岸を歩いていて気づいたことがありました。昨年の夏、大雨で柳川に土砂が堆積し、しゅんせつしてもらいました。そのしゅんせつ土近江舞子浜に持ってきたのではないかと思います。山から流れてきた土砂を持ってきたせいか、この春あたりから近江舞子浜に雑草が大量に生え、刈り取りが必要な事態になっています。土砂に種子が混入していたためと思いますが、調査をしていただきたいと思います。 ◎辻 流域政策局河川港湾室長  柳川の件については、迅速に対応できた一方で、そのような事象があることを今初めて認識しました。現場状況を確認し、今後の対応について研究したいと思います。 ◆九里学 委員  今議会で県政150周年の質問がありましたが、実は鉄道が開業したのも1872年で150周年になります。あまり県民には知られておらず、今年もあと3か月しかありませんが、交通税の話もあり、鉄道会社と連携して何か啓発してはどうでしょうか。 ◎渡辺 土木交通部管理監  10月14日が鉄道の日であり、大々的なPRはできていませんが、150周年は意識して取り組んでいます。例えば、鉄道の日に鉄道利用促進プロジェクトを設置するなど、残された時間の中でしっかりとPRしたいと思います。 ◆白井幸則 委員  今議会の一般質問等でも、松くい虫のマツ枯れが取り上げられましたが、地元で、緑地公園のメタセコイヤにすごく虫がついて利用者が困っているという声が届いているのですけれども、何か把握されていますか。
    石山 都市計画課公園緑地室長  メタセコイヤについて、認識はしていません。今後、調べさせていただきます。 ◆白井幸則 委員  毛虫のような虫がたくさんついていて、その周辺には虫が大量に落ちてきています。この時期だとメタセコイヤはまだ緑色のはずですが、既に枯れたような色になっていると聞いているので、見に行ってください。 ◆目片信悟 委員  先ほどの付託議案と関連するのですが、山手幹線の完成が見えてきてありがたいと思う反面、最後の大津の部分がどうなるか気になっています。  唐橋の東詰を拡幅、拡張したことで、東側の渋滞は緩和されましたが、夕照の道と県道2号が渋滞しています。東詰を拡幅しても全然良くなっていないとお叱りを受け、道路はどこかが良くなればどこかが悪くなると思いました。今後、山手幹線整備を進めていくに当たり、湖南4市を含む関連市にどのようになるのかをアナウンスする必要があるのではないですか。  地域の皆さんも心配しており、特に瀬田の東側の渋滞が緩和すれば、反対の西側が渋滞するのではないかと気にしています。今後どうしていくのか、どういう状況になるのかなど県の考え方を一定示す必要があるのではないですか。  県営住宅の在り方について、PFIで進めていくのは結構ですが、石山団地のように解体して土地を売却するところもあると思います。空き家問題があり、一方で行政が住宅を建てることについては、切り分けて考えるべきことではありますが、住まいにかかる課題として両方が存在しているので、そろそろ整理をする必要があると感じています。人口減少に向かって進んでいく時代に、適切で良好な住環境をどのように提供するのかを考える局面に入っていると思います。行政として問題意識を持っている空き家問題を含めて、公の住宅の在り方について全県的に考えなければならないと思います。土木交通部として、公営住宅の在り方と空き家問題の解決に向けて、取組をお願いしたいと思います。 ◎野田 道路整備課長  委員から御指摘があったとおり、瀬田の唐橋の工事により、東向きの渋滞は改善されましたが、周辺は渋滞している状況は認識しています。  今議会の答弁で出ておりましたけれども、南草津周辺、瀬田周辺も含めた大津湖南エリアのネットワークの必要性について、検討や勉強会を関係市と進めているところです。  昨日、大津湖南地域の幹線道路整備促進協議会が、知事への要望活動でお越しになりました。大津市長、草津市長、栗東市長をはじめ多くの大津湖南地域の首長が来庁されました。大津市長からは、山手幹線の開通は非常にありがたく、現場も見てきたが、多くの車が大津に向かってくることは危惧しているとの発言がありました。  県としては、山手幹線の完成供用に向けて、短期的ですけれども、例えば交差点の右折レーンの延伸で少しでも交通量を分散できるような対策でありますとか、安全対策に取り組んでいこうと計画しております。根本的には、国道1号や京都に向いてのバイパスといった幹線道路整備が必要不可欠だと考えています。  現在、国道1号の京都、大津間のバイパスについては、知事が期成同盟会の会長でもあり、国に対して早期の整備に向けた取組を要望しています。京都府と連携して、本県の将来の幹線道路整備を一日でも早くしっかりと実現できるように取り組んでいきたいと考えています。議員各位のお力添え、御支援をお願いしたいと思います。 ◎伊香 住宅課長  空き家対策について、県としては、空き家の発生予防、空き家の流通促進と利活用、活用が困難な空き家の解体促進の3つの柱を考えています。こうした対策を重層的にすることで空き家問題に対応したいと考えております。  特に今年度は、活用が困難な空き家の除却を進めたいと考えており、その啓発も進めていこうとしています。クラッソーネという住宅の除却を進める業者の紹介、スマホでおおよその除却費用が分かる、市町が進める空き家対策の側面支援などいった対策を進めているところです。  県営住宅については、昨年度、住生活基本計画を策定し、将来的に県が管理する公営住宅は縮小するという方向性を打ち出しています。 ◆目片信悟 委員  空き家と公営住宅を切り分けることがナンセンスだと思っています。何十億円というお金を投じながら、一方で住む人がいないという状況について、政策としてどうしていくのかを考えることが重要です。極論を言えば、空き家が増えるような政策を打って、空き家の所有者には潰しなさいと言うのであれば、これをセットにして考えるのが行政の役割だと思います。法的、制度的な部分があるとすれば、それをどうクリアすれば、うまくマッチングできるのかを考える必要があるのではないですか。杉本委員が言うように、無駄な税金を使わなくていい、そのためにどうしていくのかという考え方になぜならないのかと正直思うところです。  制度的に、法的にと言うのであれば、まずはそこをどうしていくのか、そういった議論をしながら今の空き家の問題と公営住宅の在り方を考えるべきではないですか。当然公営住宅にお住まいの皆さんに不利益があってはならないと思いますが、その不利益をどうカバーしていくのかも含めて、民間の手法も参考にしながら検討することが、これからの行政のあるべき姿だと思います。  より熱が入ってくるので、お答えは結構ですが、私はもう一回考えたほうが良いと思うので、意見として申し上げておきます。 ◆成田政隆 委員  JRのホームドアの設置に関して、琵琶湖線はある程度方向性は見えてきたと聞いているのですが、自殺対策や人身事故対策に取り組んでいかなければならないし、要請していかなければならないと思います。ホームドアが設置できない駅であったとしても、別の安全策を講じてもらうように、ぜひともJRや国も含めて要請、要望をしていただきたいと思います。 ◎渡辺 土木交通部管理監  ホームドアの設置については、転落事故等の防止のために整備をする必要があると認識をしています。  設置の費用が普通の駅で1駅10億円ぐらいかかるという状況もあり、一気には難しいと思いますけれども、JRも運賃に上乗せをして、そういう費用に充てられるようなこともしていますので、優先順位をつけながら順番にされていくものと認識しています。  一方で、安全策については、各市町等がまずは判断し、県としてもしっかりと市町の判断等に沿って必要な支援をしたいと考えております。 ◆成田政隆 委員  市町を待たずして、県としてしっかりと意思表示をしていただきたいと思います。人身事故があると、多くの県民が困り、その状態が長く続いてしまいますので、県として主体的に行動を起こしてほしいと思います。 ◎渡辺 土木交通部管理監  御指摘いただいた部分については、今後、交通事業者、それから沿線、駅を所管する市町等ともしっかりと連携して取り組んでいきたいと思います。 ○中村才次郎 副委員長  空き家対策で、発生予防、流通促進、解体促進を進めていきますと説明がありましたが、解体促進は本当に困っているのではないですか。市街地の中にあって、どんどん朽ちていって、非常に危険な状態にある家屋があっても、所有者を追いかけられない現実があるのではないですか。実際に解体した件数は把握していますか。 ◎伊香 住宅課長  市町による解体の数につきましては資料がありますので、改めて提供したいと思います。  空屋等対策の推進に関する特別措置法という法律が制定され、特定空き家と言われる危険なものについては、所有者に除却していただくのが原則ですけれども、それができない場合には市町による行政代執行ができるようになっています。そうした法的な枠組みを活用していただいたり、所有者が除却する場合の市町の補助に対して県も補助するような制度を活用いただきながら、促進していきたいと思います。 ○中村才次郎 副委員長  その制度も承知していますが、現実進んでいないという状況があります。件数は把握しているということですが、正確な数字でなくていいので、感覚としてどれぐらいの件数になりますか。 ◎伊香 住宅課長  除却にかかる市町への補助件数については、正確な数字ではないのですが、8件ほど既に交付申請が来ています。市町によって取組に温度差があるのは事実ですが、進んできていると思っています。市町が行政代執行をするとなると、資金の回収が困難であり、なかなか踏み切れないと聞いていますので、進めていただけるよう働きかけをしているところです。 ◆今江政彦 委員  7月の大雨により、近江八幡市役所前などの都市部で冠水しました。暗渠になっている一級河川で、県も一定の掘削工事をしていますが、抜本的な対策にはなっていません。  大規模開発をする場合には、水の逃げ場がなくなるので必ず調整池を設けるとか、近くに河川があれば河川を拡幅して逃がすとか、そういうことが義務化されています。都市河川の場合は、長く都市の中を走っているので、水の逃げ場がなくなっており、毎年集中豪雨で冠水している状況です。  近江八幡市が提案している八幡商業高校の第2グラウンドの地下に調整池的なものを造るとか、別の河川へ通水路を造るとか、こういう措置をしないとなかなか対応できないと思います。補助金の問題、財源の問題がいろいろとあると思いますけれども、10年以上も前から続いていることであり、かつては駅の周辺で増水したところへ子供が転落して、3日、4日、消防団が探してやっと見つかったみたいなこともありました。命に関わることも当然起こってきますので、真剣に取り組んでいただきたいと思います。  八幡商業高校の第2グラウンドについては、教育委員会はあまり前向きではないみたいですが、県同士でしっかり話をしてほしいです。このまま放置しておくと、県にしても市にしても行政の不作為になりますので、通水路や貯水の確保についてどのように考えているのか教えてください。近江八幡市からも正式に要請があると思います。 ◎岡田 流域政策局流域治水政策室長  近江八幡市の三明川のことかと思います。三明川につきましては、川が都市河川になっていますので、非常に狭い川になっています。川の対策については、土木事務所で現在進めているところですが、市の方でも、周辺に降った雨による、内水をどのように貯めていくのかについて、下水道事業の計画で対策を検討されていると聞いています。  八幡商業高校の第2グラウンドの施設管理者は教育委員会であり、そうした関係者が一堂に会して、先月の中旬に会議をしたところです。今それぞれがどういう事業を動かしていて、それぞれがどういうことができるのかを、案を出し合いながら、話合いをしたところです。  まずは情報共有から始めていまして、今後そうした会議を定期的に行い、浸水被害の軽減に向けた取組を引き続き検討していきたいと考えています。 ◆今江政彦 委員  地元の連合自治会からも強い要請を受けていますので、できるだけ早期に方向性をお示しいただくようにお願いします。 閉会宣告  12時01分  県政記者傍聴:なし  一般傍聴  :なし...